当ブログで1月13日に「シシャルディン山」の噴火を伝えたが、再び20日に大噴火を起こしたとの記事を見つけた。
 北方領土の千島からカムチャッカ、アリューシャン列島にかけての火山帯の息を飲むような火山群の秀麗さや神秘さにはいつもながらに感嘆させられる。むろん、温帯、亜熱帯、熱帯地域の火山もそれなりに見事なのであるが、やはり、北極圏に近い地域での火山群には適いそうにないと思う。常に白雪に覆われ、遠目には火山でありながら、冷たいという雰囲気が何とも言えない違和感をかもしているからである。気温の高い地域での火山の光景は麓からは滅多に全容を窺うチャンスは無いのである。つまり、高温多湿さが霧、雲を発生させるからである。北方の火山群はその点、気象条件はそれなりに厳しさがあるものの、安定した時期を狙えば、ひと気のない秀麗な山容を望めるのである。
 日本列島はむろん、火山帯上に成り立っており、火山の恩恵を観光資源としての温泉や産業的な発電などで享受している。特に北海道の北東から北方に伸びる千島列島は日本からも至近距離にあるものの、日本人は簡単に近づけないことは領土問題を抱えているからなのは、日本人なら誰もが承知していることだろう。このロシアに占有された状態の千島列島四島に国境問題を別にして、何とか観光だけできないものかと、常々思っている。春夏秋を通じてこうした火山を観光するツアーが一日でも早く両国間で出来ることが来ることを願うばかりである。
日本時間20日午前11時ごろ、米アラスカ州アリューシャン列島のシシャルディン火山が噴火し、噴煙の高さが9000メートルを超えたと、米地質調査所(USGS)アラスカ火山観測所(AVO)が発表した。活発な火山活動が続くシシャルディン山について、AVOは20日午前11時12分、噴煙の高さが9000メートルを超え、気流に運ばれて南東方向に向かって150キロ広がっていると発表した。 シシャルディン山では昨夜にも溶岩流を伴う爆発が発生していて、このときは6000メートルを超える火柱が、90キロ離れたアラスカ半島の港町コールド・ベイからもはっきり見えたという。
コメント 2020-01-23 110958

 13日のブログでも掲載したGoogleMapから引用した「シシャルディン山」の山容であるが、別の角度から鳥瞰したものである。記事にもあった通り、この火山はほぼ完ぺきな円錐形をしていることで有名なようだ。標高は二千八百m余り、一度でも良いので観光してみたい火山の一つだ。