沸騰アジアを実感できるインドシナの国々。
飽くなき欲望はなぜこれほどの格差を生んでしまったのか?
今の生活、明日の生活にも行き詰った人々が片方に居る、一方BMWの高級車が走り回るという現実。
歓楽街は週末だけでなく、週日でも深夜まで喧噪が渦巻く。
一見、インフラは整備され、ふた昔前には想像できないほどの高度な経済が展開されている。
東南アジア諸国に限らず、いわゆる途上国のライフスタイルは自分のイメージとはあまりにもかけ離れ、
普通のおっさんもおばさんも「携帯・スマホ」を操る世界が現実に存在する。
若者たちは当然のごとくネットとは緊密な世界で結ばれており、驚くほどの情報量が頭脳に詰め込まれ、
ネットとは縁遠い老人たちの行き場を塞いでいるがごとくだ。
バンコクでもラオス、ベトナムでも一旦裏通りに入れば、昔ながらの生活臭の漂う光景を見られるのだが、
屋根上にはパラボラアンテナ、電柱には驚くほどの通信線が巻き付かれ、懐古的な感傷は直ぐに
打ち砕かれる。
現実の東南アジアの生活には固定電話のスタイルを一挙に通り越し、携帯の世界が訪れ、どうしても違和感
がつきまとう。急展開な経済発展がもともとの格差を一挙に拡大させているのは間違いなさそうだ。
時流にのった者が勝者となり、乗り遅れ、乗り損ねたら敗者となる、厳しい現実がある。
どこかに「勘違い」があるはずで、操る仮想世界に耽れば耽るほど、その勘違いに気付くことになるはず。
地道な発展を遂げるのではなく、電波という通信媒体は手にすることのできない、バーチャルな世界であり、
いくらSMSで情報交換しようとも、それはそれで、仮想な世界、それに多くの青年たちが気づく時が
遅かれ早かれ訪れることになる。
東南アジアの一見浮かれた世界を見るにつけ、気になった、いちオヤジの戯言であってほしのだが・・・・。
タイ、マレーシア国境近くの「ハートヤーイ」市街地の電柱の有り様。電力線と通信線が・・・・。
ベトナム、ホーチミン市街地での光景。おっさんは仕事をサボってる?随分熱中してた。
同上、このオヤジさんもスマホ?携帯を操るってわけだ。
街なかでは、昔のように、ボケッーとしてる輩は存在しないってこと。