異常事態なのか??九月下旬ともなると、毎年決まって田圃の畔にはあの薄赤い花が咲いているのに、今年はそれが一切自分の目には入ってこないのだ。先週あたりからそれが気になり、外出の際には、特に気を付けていたのにである。昨日も一昨日も出掛ける機会があったので尚更である。
 まだ、偶々なのかと思ったりもするので、明日25日も敢えてこれを探しに行ってみようと思ったりもしているところだ。少なくとも、異常ではあると思う。その原因を探ると、今年の盛夏のころ、二週間も続いた猛暑日の影響があるのではないか?それは気温のせいではないのか?それとも、これまでにもこうした現象があったのか、ただ見過ごしていただけなのか?などなど、不思議な現象に心穏やかには居れないのである。
 そして証拠探しの散策を敢行(笑)、25日午後一番、散髪屋に行く道すがら、昨年見たような気がする(笑)香東川右岸の細い細い市道沿いに上流側へ向かった。対抗車線のないアスファルト道路、車を止めてゆっくり探すなんてことはできそうにない。県道33号高松丸亀線から凡そ1kmぐらい走ったところであの赤い花が点々と河川敷に観えたのである。いわゆる点在しているというのが本当である。一面に咲き揃っているとはとても言い難いぐらい、貧相なのである。
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 ロケーションはこのようなところ、大きな雨雲が圧し掛かっている余り見たことの無いような異様さである。
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 先ず、一番手元に近い開花した「曼珠沙華(彼岸花)」をマクロで撮影してみた。河川敷は工事業者により草刈りがされた直後ぐらいで足元は意外にさっぱりしている。そうした地面にポツリポツリと彼岸花は茎を伸ばし今正に咲こうとしている。多くは茎の先に蕾を付けたままのものばかりである。
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 地下の球根から伸びた茎でも、片や花を開花させているものがある一方、蕾が開こうとする寸前のものもある。
 個人的な感想ではあるが、やはり、どこか異常さが感じられた。季節は確実に巡ってはいるものの、少しだけその歯車が狂ったのかもしれない。気候変動が世界中で議論の的となっている、自分はこの少し大袈裟な異常気象のことについて、懐疑的であったが、変動はあるにしても、そのピッチのカーブが急過ぎる、確かに何百年も掛けてゆるゆると変化していた変動幅がここ半世紀ぐらいで起こっている、これはあって当然のことではあるけど、その速度が余りにも早いということに尽きそうである。