フォーブス(forbes japan)の17日の記事は以下の通りだ。
最も厳格な措置がとられた中国の武漢では、周辺の都市との行き来が完全に遮断された。それに伴い60カ国が中国への渡航を制限した。民間航空会社も中国便の運航を停止し、バルセロナで開催予定だった見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」が中止になるなど、大規模カンファレンスの中止も相次いでいる。ムーディーズはこれらの感染拡大防止措置により、世界のGDP成長率が最大0.3%引き下げられ、被害額は2000億ドルを突破すると予測した。これまでの対策で被害の拡大が防止できるとすれば、ありがたいことだ。しかし、問題はそれほど単純ではない。ヌッゾによると武漢で実施された都市の閉鎖により、状況はむしろ悪化したという。なぜならウイルスに感染した人々を閉じ込めることで、感染拡大が進んでしまったからだ。正しい選択肢は、隔離にフォーカスしたアプローチだったと彼女は述べている。医師への報告を正しく行い、都市の衛生環境を高めるべきだったとヌッゾは指摘した。クルーズ船のダイアモンドプリンセス号の事例でも、同じことがいえる。3700人を乗せたクルーズ船は日本の保健当局によって、2月初旬から横浜港で完全に隔離された状況に置かれた。通常の状況であれば、乗客は検疫を受けた後、感染していなければ下船を許される。しかし、プリンセス号では全員が船内に隔離されたままにされ、200人以上の乗客や乗員に感染が広がってしまったのだ。
 情報が錯綜しており、とても素人ではそれを判断できそうにないのが今回の武漢発祥の新型コロナウィルスのことだ。その病名の呼び名がWHOから統一名として、「2019-nCoⅤ」とするらしい。それも、武漢という中国都市名の悪評を避けるために、WHO事務局長の中国政府への忖度が働いたとか、また、感染が拡大してからひと月以上も経ってからの拡散宣言をするなど、中国と国連機関との隠蔽性が更なる感染拡大となったのではないかと、政治的な側面が指摘されている。
 ここまで書いて、一体何から書けばいいのか、あれもこれもとても整理がつかない、この日本国内それも四国辺りでは遠い世界の出来事ぐらいにしか思えないのだが。
 日本国内でもすでに数十人の陽性を示した感染者がいると言われる。横浜港に接岸中のダイアモンド・プリンセス号では、船客乗員の全て3千数百人が隔離状態にあり、すでに検疫を受けた発熱症状のある者の陽性反応、つまり感染者が二百人を越えて、船内感染がその閉鎖空間ゆえに、拡散段階への進行しているようで、余りにも多数への対応に処置が後手後手になったのも、ある程度は仕方ないのかも知れないと思う。そもそも、ダイアモンド・プリンセス号は建造は三菱長崎造船所でも、船籍も運用者も英国、米国なので、あくまでも外国船扱い、上陸するには検疫は欠かせないということだ。日本政府の対応が遅いと批判されているようだが、恐らく現場はまるで火事場様だと思う。ある程度の拡散は覚悟すべし、その後の対応は次第にいつものように、蟻の一穴なきように実施されるのだと思う。
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 今回の病原を軽く捉えていたのか、そうした観念が不足していたのか、カンボディアに入港したクルーズ船では感染者がいないという判断で、皆が下船したらしく、バスで観光に出かけた後に、感染者が判明、今後どれほど拡散するのか、すでにシンガポールに向かった者もいるらしく、いくら対策を厳密にしようとも、こうした医療知識が不足した地域や国での対応がパンデミックの原因となる可能性が必然的に大きいのではないか。
 もう一つの懸念される東アジアの国、それは北朝鮮のことだ。一月下旬には即座に国境を封鎖、完全に鎖国状態を敷いたとか。経済封鎖中で国内は疲弊状態、そこへコロナウィルス対策、封鎖隔絶しかない、もしも、感染が拡大されるとなると、国家存亡自体に発展すること必至であろう。正恩委員長の消息を含めて、令和二年の旧正月から余りにも多くの動き、目が回る、離せそうにない。