9月8日に発生した韓国の現代グロービス所属の自動車専用運搬船の横転転覆事故については次々と事故続報が届いているようであり、先日このブログで書いたことに付け加える必要があるようだ。
先ずは、地元の水先案内人グループ責任者が、事故発生当時に対抗したとされる日本の自動車専用運搬船には「関連無し(No Conection)」と断言していることと、事故船のゴールデンレイ号には当初4200台程度の乗用車が積載されていたとされていたが、実際には6000台余りも載せられていたという証言があるらしい。
関連無し、という証言については、この日本船への言及がK国内の報道で拡散されているということからわざわざそれに触れたというのが真実であるようで、遠くアメリカの大西洋岸のジョージア州の港外においてさえも、日本と関連付けようとする意図を感じさせられるのには、関わりたくないというのが誰もが感じる本音だと思う。
さて、注目したいのは、どうしてこれほどいとも簡単に転覆したのだろうか?ということで、そこに過積載という要因が加わるとなると、原因追及はもうほとんど専門家が推測するように、バランスが崩れたということに尽きそうである。事故海域は水深が9m程度と大型船には細心の注意を要する海路であり、過積載となれば、当然のように喫水が深くなるはずで、それを補うには通常出港前に注水すべきバラスト水を意図的に控えたのではなかろうか?大洋に出てから恐らく直ぐにでも注水するぐらいのつもりであった、とすれば辻褄があるのである。
過積載とバラスト水の不足若しくは不完全さが重なり、トップヘビーの船体が証言では出港時に傾いていたというのもある。
事故時の天候は平穏であったみたいで、そうした環境の中で何故に横転するほど何が巨大な船体に影響を与えたのであろうか?
自分は水先案内人の指示で操船中の船長なり副船長が何かの拍子に急に操舵角を切り過ぎたのではなかろうかと、推測するのである。船体への積み込みゲートの閉め忘れから海水の侵入があったのではなかろうかとの意見もあったようであるが、ゲートのレベルは少なくともこのような巨大船では3m以上は確保されているはずで、船が傾斜を初めても直ぐには大きく浸水し始めたとは思われないのである。
船体以外の損害としては当然積載されている乗用車のことである、こうした場合にはほぼ全損となるのが通例である。少なく見積もって一台250万円として6000台となると150億円もの損失をこうむることになる。船体本体は座礁から浮かせることで、困難さは付きまとうとは思うけど修繕か可能であろう。車の補償については保険で担保されているとか、いないとか、現代グロービス社がいずれ発表するであろう。
この事故では一人の犠牲者も出すことなく、全員が救助されたとのことで、一安心である。しかし、事故が船員の怠慢が発生させた可能性が高いと思われるだけに、優先的に帰国した韓国船員らの動向も気になるところである。
2014年のセウォル号事件の跡片付けもまだ、遺族への補償も裁判により審理中でもある。まだ記憶
に新しい、あの場面が脳裏にこびり付いているなかでの転覆事故のこと、人権擁護、人権復活に政策の核心を据え置くK国大統領は、訪米してトランプ大統領との20日は首脳会談を予定しているらしい。
まさか、事故原因にまで言及することは無かろうかと思うのであるが、ここでも仲裁の依頼をこの事故
に言及して要請するのであろうか?そんなことは普通の大統領ならあり得ないはず、見てみよう。