[シドニー 24日 ロイター] - オーストラリア政府は24日、3月初めにアフリカ南東部モザンビークの沿岸で発見された航空機の残がいが2年前に消息を絶ったマレーシア航空MH370便の機体の一部とほぼ断定されたと発表した。
malaysia
上記報道による残骸ではないが、インド洋沿岸のセーシェル諸島で発見されたマレーシア機の一部と思われる
機体の翼の一部

現代の最新鋭機器を駆使しての二年あまりの大捜索活動によってもその形姿も位置さえも特定できないまま時が流れていたなかで、上の記事、アフリカ南東部モザンビークの海岸で機体の一部が発見されたらしい。発見された機体の部分としては、断熱材などが組み込まれた、胴体や翼などの破片である可能性があるものの、行方不明になった根本原因追及への証拠の存在はそれらから確認することは期待できないのではないかと思う。
二百数十名の遭難された方々の遺体に関してはその片鱗すら発見されていない。インド洋は余りに広大であり、とても探しえない、表面だけは一応は捜索ができたかもしれないが、その下に広がる深海となると、今に至り、沈没の位置を特定さえできていないのだ。
3月29日にエジプトのアレキサンドリア空港を離陸したエジプト航空の国内線のA320型機が直後に「ハイジャック」されたとの報道があった。当該機が目指したのははカイロまでの短距離、ハイジャック犯の指示はトルコのイスタンブールだったようだが、機長は燃料不足を理由に不可と判断、行き先をキプロスに変更したようだ。ハイジャック事件が理由でもあり、現在ではコクピット内には客室側からは片方の意思だけで解錠することはできないシステムとなっている。昨年のドイツのジャーマンウィング機の墜落は副操縦士が機長の休憩、不在時に一人となり、直後コクピットへ戻ろうとする悲痛な機長などの断末魔の声や音がとらえられていた。
不幸中の幸い、エジプト機はキプロスのラルナカ国際空港にたどり着き、乗員乗客全員が解放されたとのことだ。犯人と機長との意思疎通がなんとか成り立っていたからこそ、事なきを得ることができたと思う。
エジプト航空
ラルナカ国際空港に着陸したエジプト航空国内便、犯人の動機は個人的理由らしく、テロとか政治的な意味合いはないようだ。厳罰に処すべし。

マレーシア航空機の場合、隔絶されたコクピット内で機長の意思だけで機はインド洋へ向かった、それを阻止すべき副操縦士はその時点では恐らくはそれを実行できない事態となっていた、つまり、気を失っていたか、殺害されていたか、おぞましい状況であったはずだ。キプロスにはたどり着けたエジプト機ではあったが、マレーシア機には北京までへの燃料しか搭載されていない、行きつく先はインド洋のただ中、燃料の尽きた機は失速し、墜落に至る、激突せずともグライドしたならばしばらくの間は洋上に浮いていたかもしれないが、大海の藻屑となるのは時間の問題、比重の大きな破片は海底に沈下し、断熱材などが張り付けられたジュラルミンやアルミ片は海流に翻弄され続け、その一部がインド洋沿岸に打ち上げられたということだろう。
セキュリティー検査を厳重にしようとしても、欧米など先進地域と途上国との検査体制には各段の違いがあり、易々とそのゲートをすり抜けることもできることをエジプト機の場合は示している。
かといって、航空機に乗る場合に、乗客も乗員も丸裸、もしくは下着だけで、携行荷物は限定する、こんなことまでしないと、安全な航空機の旅はできない、そのような旅は真っ平ごめんではあるが・・・・。

*画像はYahoo画像を引用した。